(5)専門分野を持つ

 漢字や、ニュースのキーワード、世の中の流行など、アナウンサーに必要な知識はきりがないほどありますが、ジェネラリストで終わっては、長期的なキャリアは見込めません。若い、かわいいと言われる時期を過ぎてからもお仕事を続けるのであれば、専門分野を持つことをおすすめいたします。

 男性アナウンサーで、スポーツ実況を専門にしている方は、毎日、選手や試合に関する情報を収集し、誰よりも詳しくなってOAに臨みます。
 
 最近では、気象予報士の資格を取得するアナウンサーも出てきました。このように専門のコンテンツを持つ方々は、年齢に関係なく、自らのポジションをキープしてお仕事を続けることができるのです。

 若いうちから興味のあるものを見つけておくとよいでしょう。セカンドキャリアを考えるときにも大いに役立ちます。

 アナウンス部時代の後輩で、入社時から弁護士資格を持つ男性がいました。よく一緒に番宣の収録などをしていましたが、そのような難関試験に合格しておきながらアナウンサーではもったいないと思っていました。彼は現在、法務部で弁護士資格を活かしています。専門分野を持っていると、キャリアチェンジが楽になります。