(2)敬語の使い方

 これまであまり目上の人と話す機会がなかったという人は、敬語に対する苦手意識が強いかもしれません。社会に出ると、すべての相手に対して毎日、敬語を使うのが当たり前になります。尊敬語と謙譲語を逆に使わない、二重敬語を避けるなどは基本ですが、余裕のある方は、クッション言葉を使ってみましょう。

 クッション言葉とは、相手に何かをお願いするとき、尋ねるときに必ず使いたい言葉です。「恐れ入りますが」「お手数ですが」「失礼ですが」という言葉が自然と使えるようになると、社会人らしく丁寧に聞こえます。

 そして語尾には「〜してください」という命令形を避け、「〜していただけますか?」「いただけませんか?」という依頼系に変えると、さらにソフトに響きますね。ぜひ今日からトライしてみましょう。

 敬語に自信が出てくると、相手とのコミュニケーションの不安が薄れ、目上の人とも人間関係を築きやすくなってきます。また、部屋にかかってきた電話を率先して取るようになったら、先輩や管理職からの印象も大幅にアップすることでしょう。